白石麻衣は大学に進学していない?選んだ専門学校と進路選択の理由

元乃木坂46の絶対的エースとして活躍した白石麻衣さん。現在は女優やモデルとして幅広く活動していますが、実は大学には進学していません。白石さんが選んだのは音楽の専門学校でした。

本記事では、白石麻衣さんの学歴について、なぜ大学ではなく専門学校を選んだのか、その背景や専門学校での学びについて詳しく解説します。

白石麻衣が進学したのは大学ではなく音楽専門学校

白石麻衣さんは2011年4月、高校卒業後に東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校に入学しました。大学への進学は選ばず、音楽を学ぶ道を選択したのです。

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校は、江戸川区西葛西に位置する音楽・エンターテインメント分野の専門教育機関です。ミュージシャンや声優、ダンサー、俳優など、エンターテインメント業界で活躍する人材を多数輩出しています。卒業生にはシンガーソングライターの岡本真夜さんや、音楽プロデューサーの中田ヤスタカさんなどがいます。

白石さんは同校のヴォーカリスト分野に在籍し、歌のレッスンやリスニング、音楽理論、ゴスペルなどを学びました。当時はSPEEDやPerfumeのような音楽グループを目指していたといいます。専門学校では同級生と音楽ユニットを組んで活動するなど、実践的な経験を積んでいました。

保育士志望から音楽の道へ:進路変更の転機

白石さんが専門学校を選ぶまでの道のりには、大きな進路変更がありました。実は高校3年生の夏まで、白石さんは保育士を目指していたのです。

群馬県から埼玉県の小松原女子高校(現・浦和麗明高校)の保育進学科に進学した白石さんは、保育関係の選択科目を受講し、検定試験も受験するなど、保育士への道を着実に歩んでいました。「子供が好きだったから」という理由で保育士を志していたといいます。

音楽への情熱

しかし高校3年生の時の進路相談で、音楽の専門学校の存在を知ったことが転機となりました。体験授業に参加した白石さんは、音楽への情熱を再確認します。白石さん自身、後のインタビューでこう語っています。

「実はそれ以前は保育士になりたいと思っていて、高校の選択授業も保育選択を選んだり、検定を受けたりしたんですよ。でも、音楽がずっと好きだったので、将来歌手になっていろんな人に自分の歌を届けられたらなと思って、音楽の専門学校に行くことにしたんです」

両親は短期大学への進学を勧めていましたが、白石さんは自分の意志を貫き、専門学校進学を決意しました。この決断がなければ、その後の乃木坂46への加入も、現在の白石麻衣さんの活躍もなかったかもしれません。

大学ではなく専門学校を選んだ3つの理由

白石さんが大学ではなく専門学校を選んだ背景には、いくつかの明確な理由がありました。

音楽への強い情熱と実践的な学びへの憧れ

白石さんは子供の頃から音楽が好きで、小学生時代はピアノを習い、中学時代は吹奏楽部でパーカッションを担当していました。高校生の頃は特にジャニーズの大ファンで、関ジャニ∞の安田章大さんを応援していたといいます。こうした音楽への情熱が、理論だけでなく実践的なパフォーマンスを学べる専門学校への進学につながりました。

専門学校では大学とは異なり、より実践的で専門性の高いカリキュラムが組まれています。白石さんが選んだヴォーカリスト分野では、歌唱技術のレッスンはもちろん、ステージパフォーマンスや音楽理論、業界の実情など、プロとして活動するための具体的なスキルを学ぶことができました。

東京への強い憧れ

白石さんは幼少期から姉が買ってくるファッション雑誌を見て、東京に強い憧れを抱いていました。「お洋服屋さんもいっぱいあるし、ショッピングする場所もある。原宿にも行ってみたかった。雑誌に書かれてる”楽しい生活”は、地元ではできると思えませんでした」と後に語っています。

専門学校は東京の江戸川区西葛西にあり、上京して音楽を学ぶという選択は、白石さんにとって長年の夢を実現する機会でもあったのです。

明確な目標とキャリアビジョン

白石さんは漠然と大学に進学するのではなく、「歌手になって自分の歌を届けたい」という明確な目標を持っていました。こうした具体的なキャリアビジョンを持つ人にとって、専門学校での集中的な学びは理にかなった選択だったといえます。

大学の4年間と比べて専門学校は2年制が多く、より早く実社会に出て活動を始められるメリットもあります。白石さんの場合、専門学校在学中に乃木坂46のオーディションに合格し、20歳でデビューしています。

専門学校時代の転機:乃木坂46オーディション合格

白石さんの人生を大きく変えたのは、専門学校在学中に受けた乃木坂46のオーディションでした。実はこのオーディション、白石さん自身が積極的に応募したわけではありませんでした。

専門学校の担当講師から「こういうオーディションがあるんだけど、受けてみない?」とチラシを渡されたのがきっかけです。当時の白石さんはアイドルには特に興味がなく、「せっかくだから受けてみようかな」という軽い気持ちで応募したといいます。友達4人と一緒に応募し、その中で白石さんだけが合格しました。

オーディション会場では隣の席だった伊藤かりんさんが400名分の署名を提出していたことに驚いたというエピソードも残っています。(伊藤さんは後に2期生として加入)

合格発表後

合格を知ったとき、白石さん自身、本当にアイドルになりたいのかわからなかったといいます。しかし母親から「最後まで頑張ったんだから、お母さんも1人目のファンとして応援するよ。あんたも一生懸命、楽しんで頑張ってね」と励まされ、乃木坂46としての活動を決意しました。

この決断が、後の白石麻衣さんの輝かしいキャリアの第一歩となったのです。

白石麻衣の学歴の全体像:小学校から専門学校まで

白石麻衣は大学に進学していない?選んだ専門学校と進路選択の理由

白石麻衣さんの学歴を時系列で振り返ると、彼女の成長過程と人生の転機が見えてきます。

小学校時代 – 夢の芽生え

群馬県沼田市立沼田北小学校に通っていた白石さんは、活発でおてんばな少女でした。水泳、書道、ピアノを習い、小学6年生の頃にはファッションへの興味が芽生え、スタイリストやモデルになりたいと考えるようになります。3歳年上の姉が買ってくるファッション雑誌を見て、東京への憧れを膨らませていました。

中学校時代 – 試練と成長

沼田市立沼田中学校では、当初吹奏楽部でパーカッションを担当していましたが、後にソフトボール部に転部しました。運動神経抜群で、セカンドのポジションで打順は1番か2番、50メートル走は7秒台という俊足の持ち主でした。チームは県大会上位に進出する強豪で、白石さんは中学2年生でレギュラー入りし、3年生では4番を任されることもありました。

しかし中学3年生の時、同級生からのいじめに遭い、不登校になるという辛い経験をします。容姿が注目されていたことへの妬みが原因だったとされています。部活の仲間や家族の支えで何とか卒業できましたが、この経験が白石さんの人生に大きな影響を与えました。

高校時代 – 環境を変えての再出発

いじめから逃れるため、母親と共に群馬県から埼玉県に移り住み、小松原女子高校(現・浦和麗明高校)保育進学科に進学しました。偏差値43程度の同校で、白石さんは保育士を目指して学びます。女子校での生活について白石さんは「そんなに気も使わず、普通の、本当に真ん中くらいの生徒でした」と振り返っています。

高校3年生の夏、音楽の専門学校の体験授業に参加したことで進路を大きく変更。保育士から音楽の道へと舵を切りました。

専門学校時代 – 夢への第一歩

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校で音楽を学びながら、乃木坂46のオーディションに合格。専門学校は2013年3月に卒業していますが、すでに乃木坂46としての活動が本格化していた時期でした。

学歴が示す白石麻衣のキャリア形成

白石麻衣は大学に進学していない?選んだ専門学校と進路選択の理由

白石麻衣さんのキャリアを振り返ると、大学に進学しなかったことが決してマイナスにはなっていないことがわかります。むしろ専門学校での実践的な学びと、早期からのプロ活動開始が、彼女の成功につながったといえるでしょう。

2013年7月リリースの6thシングル「ガールズルール」で初のセンターを務めて以降、白石さんは乃木坂46の絶対的エースとして活躍。ファッションモデルや女優としても高い評価を得て、2018年には日経トレンドの「今年の顔」に選ばれました。

いじめの経験

中学時代のいじめという辛い経験、そこから立ち上がって新しい環境で再スタートを切った高校時代、そして自分の夢に向かって進路を変更した決断力。これらの経験すべてが、現在の白石麻衣さんを形作っています。

白石さん自身、辛かった中学時代について「その時の辛さだったり、ありがたみというのかな、そういうのは今でもこのお仕事に繋がっているのかなって思います」と語っています。

まとめ

白石麻衣さんは大学には進学せず、東京スクールオブミュージック・ダンス専門学校で音楽を学ぶ道を選びました。保育士を目指していた高校時代から進路を変更し、音楽への情熱を追求した結果が、専門学校在学中の乃木坂46オーディション合格につながりました。

大学進学が唯一の正解ではないということを、白石さんのキャリアは証明しています。明確な目標と情熱があれば、専門学校での学びも大きな武器となります。中学時代のいじめという試練を乗り越え、自分の意志で進路を選択し、夢を実現した白石麻衣さんの姿は、多くの人に勇気を与えているのではないでしょうか。

2020年10月に乃木坂46を卒業した後も、女優やモデルとして第一線で活躍を続ける白石さん。その原点には、専門学校時代に培った実践的なスキルと、自分の夢に向かって進む決断力がありました。

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