NHK連続テレビ小説「あさが来た」でブレイクし、現在は日本を代表する女優の一人となった波瑠さん。清楚で上品なイメージの彼女ですが、実は小学校から中学校まで6年間もいじめに苦しんでいた過去があります。

芸能界入りのきっかけも「学校を休む理由が欲しかった」という切実なものでした。本記事では、波瑠さんの出身校や学歴を詳しく紹介しながら、いじめという辛い経験をどう乗り越え、女優として大成していったのか、学生時代のエピソードとともに解説します。
波瑠の学歴と基本プロフィール
バラエティ番組で泣いちゃう波瑠ちゃん可愛すぎ❤️ pic.twitter.com/MD2izfhAZl
— ぴこ (@pgrharu617) November 8, 2025
波瑠さんは1991年6月17日、東京都足立区で生まれました。本名は非公開で、旧芸名は南波瑠です。
身長164cm、血液型O型で、現在は女優、モデル、タレントとして活動しています。
2024年12月には19年間お世話になったホリ・エージェンシーを退所し、長年のマネージャーとともに新たな一歩を踏み出すことを発表しました。
波瑠さんの学歴は、出身小学校が足立区立千寿第八小学校、出身中学校が足立区立第一中学校、出身高校が日本橋女学館高等学校の芸術進学コースです。
偏差値は43で入学難易度は容易ですが、芸能活動と学業を両立させるための選択でした。高校卒業後、波瑠さんは大学には進学せず、芸能活動に専念する道を選びました。
家族構成は両親と4歳年上の姉の4人家族です。家族仲は非常に良好で、波瑠さんは公式ブログやインスタグラムでたびたび家族を紹介しています。
姉が結婚した際の家族写真なども公開されており、仲睦まじい様子が伺えます。この温かい家族の存在が、後に語られるいじめという辛い経験を乗り越える大きな支えとなったのでしょう。
足立区立千寿第八小学校時代のお転婆な少女
この流れ面白すぎる
SnowManってこんなバラエティ向きなの初知り!最後の波瑠ちゃんの笑顔とてかわです♡ pic.twitter.com/elfKEbiiqO— きょん (@suzutaaan_1216) November 8, 2025
波瑠さんの出身小学校は、地元足立区内の公立校である千寿第八小学校です。この学校の教育目標は「ふれあう学ぶ元気な子」で、児童一人ひとりの個性と能力を伸ばす教育を実践しています。
同じ足立区内の小学校出身の有名人には、芸人・映画監督のビートたけしさん、タレントの雛形あきこさんなどがいます。
現在の清楚で上品な容姿からは想像もつきませんが、波瑠さんは子供の頃から負けん気の強い活発な少女でした。
小学生の頃は男の子と外で遊ぶのが好きで、非常にお転婆だったそうです。小学校時代には後楽園やとしまえんなどの遊園地に家族でよく行ったといい、楽しい思い出も多く残っています。
しかしこの明るい小学校時代に、波瑠さんの人生を大きく変える出来事が起こります。

それが、長期間にわたるいじめの始まりでした。波瑠さんは「突然ですが占ってもいいですか?」に出演した際、小学校3〜4年生の頃に転校生からいじめを受けたことを明かしています。
当時、周囲から「スタイルがいい」と言われることがあったそうですが、どう返せばよいか分からず、結果的に「ナルシスト」と言われてしまったこともあったそうです。
子供の頃の何気ない言動が、いじめのきっかけになってしまったのです。このいじめは小学校時代だけでは終わらず、中学校まで続くことになります。
足立区立第一中学校時代の6年間のいじめと芸能界入り
私の歴代推しは橋本奈々未、波瑠、弓木奈於なんだけどなんだか顔の系統が少しずつ似てる気がする
自分の顔の好みがわかりやすい pic.twitter.com/seHQMyiZV4— ᴋᴀɴᴀᴅᴇ (@kax_an) November 5, 2025
中学校は地元足立区内の公立校である第一中学校に進学しました。この中学校は充実した施設と多彩な行事があり、アットホームな雰囲気の中で学びやすい環境が整った学校ですが、波瑠さんにとっては辛い時期の始まりでもありました。
波瑠さんは中学時代にいじめに遭っていたことを、「週刊女性PRIME」が次のように報じています。
「波瑠ちゃんは中学生のころいじめにあっていたんです。クラスの中で孤立して、いつも保健室で過ごしていたそうです。それでも負けん気の強い彼女は弱みを見せるのがイヤで、絶対に泣かなかった。芸能界に入ったのは、学校を休んだり早退したりする理由になるという意味もあったらしいです」と同級生の一人が証言しています。
波瑠さん自身も公式ブログで、小学校から中学校まで6年間いじめを受けたことを認めています。
6年間という長期にわたるいじめは、多感な時期の少女にとって計り知れないほどの苦痛だったはずです。そのような経験から、波瑠さんは「人の悪口を言わない。人を陥れることはしない」と心に決めているそうです。
また波瑠さんが在籍した当時のこの中学校は、必ず部活動に所属しなければならないというルールがありました。
しかし波瑠さんは後述する芸能活動を始めていたことから部活動に所属していなかったため、周囲とギクシャクしたそうです。いじめに加えて、部活動に所属できないことでさらに孤立が深まるという悪循環に陥っていたのです。
そんな波瑠さんに手を差し伸べてくれたのが、担任の先生でした。顧問を務めていた美術部に籍を置かせてくれたというエピソードが残されています。
学校という場所で唯一の居場所を作ってくれた先生の存在は、波瑠さんにとって大きな救いだったでしょう。
そして中学1年生の時、波瑠さんの人生を変える決断をします。プロモーションビデオのオーディションに応募したことがきっかけで、芸能界入りすることになったのです。
しかしこの決断の背景には、切実な事情がありました。波瑠さんは「学校が嫌すぎて、行かない理由が欲しくてオーディションを受けた」と告白しています。
当時13歳で働くことができなかったため、本屋でオーディション情報誌を購入し、プロモーションビデオのオーディションに応募した際にスカウトされて芸能界入りを果たしました。
つまり波瑠さんにとって芸能界は、いじめから逃れるための避難場所だったのです。学校を休んだり早退したりする正当な理由が欲しい、そのための手段として選んだのが芸能活動でした。
中学生の頃は既に女優活動を開始していましたが、ほとんどが役名もセリフもないような役柄で、中学3年生に出演したテレビドラマ「対岸の彼女」でエキストラのような形で実質的な女優デビューを果たしています。
また同じ年に「ウォークマン」のCMではじめてCMに出演しました。しかし本格的な活動はまだ先のことで、中学時代はいじめと芸能活動の狭間で苦しんでいた時期だったといえます。
なお波瑠さんは家族で遊園地に行って鼻血を出したことが中学時代の思い出とコメントしています。「印象に残っているのはお化け屋敷です。怖くてグっと力が入っていたみたいで、明るいところに出てきたら、鼻血がドバーって出ていて……。たしか中学校の高学年くらいだったと思います。父親と母親と3人で行った遊園地だったのですが、それが子供時代の最後の思い出かもしれません」と語っています。
また当時の波瑠さんは食べ物の好き嫌いが激しく、特に嫌いな野菜が多かったことから、学校の給食の時間は四苦八苦したそうです。
トーク番組「A-Studio」に出演した際には、この中学校の同級生にジャニーズJr.がいたことも明らかにしています。
日本橋女学館高校でのSEVENTEENモデル時代と演技への葛藤
波瑠ちゃん本当にバラエティとの相性良すぎる❤️波瑠ちゃんの可愛さと面白さが詰まってて最高だった(〃´-`〃)♡
#それスノ pic.twitter.com/Nkt5f2DeeT— utana (@__ya_611) November 8, 2025
高校は私立の女子校(当時)である日本橋女学館高等学校の芸術進学コースに進学しました。
この高校は1905年開校の私立高校で、部活動が盛んで、特にフィギュアスケート部が都内でも強豪として知られています。
2018年に共学化されて校名も開智日本橋学園高校に変更し、高校からの募集のない完全中高一貫校に移行しています。
波瑠さんが在籍した芸術進学コースは偏差値43で、難関進学コース、総合進学コースと同じ偏差値です。
波瑠さんは中学1年生の頃から芸能活動をしていたため、高校でも演技を学べて芸能活動がしやすい同校の芸術進学コースを選んだのです。

波瑠さん自身、高校について次のように語っています。「芸能科があったので、私はちょうどいいかなと思って入ったんですけど、偏差値的にはそんなに優秀な学校ではなかったので(笑)同じお嬢様学校でも、もっとみんな元気いっぱいの女子高生でしたね」。
また高校時代は制服が嫌だったことをインタビューで話しています。「学生のときは、決められた制服を着るのがいやで、私服を着られる仕事のときってすごく嬉しかったんですよ。特に私の通っていた高校は厳しくて、シャツもセーターも靴下も全部指定だったので」と当時を振り返っています。
高校1年生の時、波瑠さんの転機が訪れます。ファッション雑誌「SEVENTEEN」の専属モデルとなったのです。
当時の「SEVENTEEN」は榮倉奈々さんや桐谷美玲さんらも専属モデルを務めていた豪華な世代でした。
特に榮倉奈々さんの人気は絶大だったことから、波瑠さんは5年ほどの「SEVENTEEN」時代には表紙は7回に留まっています。
ちなみに高校時代の波瑠さんは髪型はロングヘアで化粧も濃い目だったことから「ギャル時代」とも言われています。
現在の清楚なイメージとは大きく異なる、華やかなスタイルでした。また高校2年生の頃には「めざましテレビ」のイマドキ娘に起用されています。当時は女優の高梨臨さんや岡本玲さん、ファッションモデルの佐藤ありささんもイマドキ娘を務めていました。
さらには同じ年に波瑠さんはデビューシングル「I miss you」で歌手デビューも果たしています。しかしセールスは今ひとつだったことから、歌手としての活動はこの曲限りとなっています。
モデル、歌手と様々な活動に挑戦していた波瑠さんですが、女優としての道は順調ではありませんでした。
高校2年生の時には「恋空」で連続ドラマにはじめてレギュラーとして起用されますが、納得できる演技ができずに苦悩したことをインタビューで明らかにしています。そんな波瑠さんを支えてくれたのが、当時の同級生たちでした。
「納得いく演技ができずに悔しい思いでいっぱいの私の内面も分かってくれました。(友人の支えもあり)『学校が楽しい!』と、心から思えた高校時代でした」と高校生新聞オンラインのインタビューで語っています。
いじめに苦しんだ中学時代とは対照的に、高校では理解してくれる友人に恵まれました。演技に悩む波瑠さんの内面を理解し、支えてくれる存在がいたことは、彼女にとって大きな救いだったでしょう。
高校新聞Onlineのインタビューでは、忙しい日々の中で夢に向かって努力している友人の存在が大きな支えになっていたことや、そのおかげで「学校が楽しい!」と感じることができた高校時代だったと話しています。
しかし高校3年生の時に出演した映画「女の子ものがたり」は、波瑠さんに大きな挫折をもたらします。この作品が女優としての転機になったことを、波瑠さんは次のように明らかにしています。
「全然できなかったんです、お芝居が。自分のレベルが低すぎて、監督から求められていることに応えられない。今まではこのレベルで許されていただけなんだ、と悟りました」とZAKZAKのインタビューで語っています。
この挫折は辛い経験でしたが、同時に波瑠さんが女優として本気で向き合うきっかけにもなりました。
仕事中心の高校生活だったようで、本人も高校時代に仕事で休みがちになって成績が急落したことや、高校時代に戻ってもっと勉強や留学をしてみたいと自身の学生時代への後悔の気持ちを語っています。
連続ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」の制作発表記者会見では、学生時代に部活動に参加せず、運動不足だったことを少し後悔していると語っていました。
多忙な学生生活を送っていた中で、もっと普通の学生生活を送りたかったという思いもあったのかもしれません。
大学に進学せず芸能活動に専念した理由と下積み時代
このドラマの時にしゃべくりに2人で出演して波瑠ちゃんは落ち着いてるね…岡田くんは子供みたいだね…ってなってたので年下のイメージだった pic.twitter.com/5xUrY7hHTd
— む ぴ こ (@creamylogic_) November 11, 2025
高校卒業後、波瑠さんは大学には進学せず、芸能活動に専念する道を選びました。この選択の背景には、高校時代の「女の子ものがたり」での挫折経験があったと考えられます。
自分の演技力の低さを痛感した波瑠さんは、大学に通う時間があるなら、女優としてのスキルを磨くことに集中したいと考えたのでしょう。
高校を卒業した2010年には、映画「マリア様がみてる」の主演に抜擢されています。しかしこの時期もまだ、女優としての評価は決して高くありませんでした。
デビュー当初は演技力への不安が囁かれており、波瑠さん自身もそれを自覚していました。
21歳だった2012年からは、ファッション誌「non-no」の専属モデルに起用されています。これを契機に髪型をショートカットにしてイメージチェンジを図りました。高校時代の「ギャル時代」のロングヘアから、清楚なショートカットへの変身です。このイメージチェンジが、後の波瑠さんの女優としてのイメージを決定づけることになります。
しかし女優としてのブレイクはまだ訪れず、モデルとしての活動が中心の時期が続きました。
中学1年生で芸能界入りしてから約13年間、波瑠さんは目立った活躍ができないまま、地道に活動を続けていたのです。いじめから逃れるために選んだ芸能界でしたが、その芸能界でも思うような成功を収めることができず、波瑠さんは苦しい下積み時代を過ごしていました。
NHK朝ドラ「あさが来た」でのブレイクと女優としての開花
もちろん波瑠ちゃんです!!!
とってもかわいい波瑠ちゃんが見られるので是非覗いてみてください!!!!
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そして24歳でヒロインとして出演したNHKの連続テレビ小説「あさが来た」で、波瑠さんは大ブレイクを果たします。
2500人を超える中からオーディションを勝ち抜いてヒロインに抜擢された際、波瑠さんはインタビューで次のように語っています。
「今、ここに私がこうしているのは、私を今まで支えてくれた人や、引っ張ってくれた人がいてくれたおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいの状態で、今、ここに立っています」とORICONのインタビューで述べています。
この言葉には、小学校からのいじめ、中学時代の孤独、高校時代の演技への葛藤、そして長い下積み時代を支えてくれた家族や友人、関係者への深い感謝の気持ちが込められています。
この作品への出演で一気に人気も全国区となり、以降は数々の話題作の連続ドラマや映画に主役級として起用されるようになりました。
「あなたのことはそれほど」「サバイバルウェディング」「オズランド」など、立て続けに主演作品が制作され、波瑠さんの演技力は高く評価されるようになります。またCMなどメディアへの出演も急増しました。
中学1年生で「学校を休む理由が欲しくて」芸能界に入った少女が、24歳で国民的女優となる。この成功は決して偶然ではありません。
6年間のいじめという辛い経験、演技に悩み続けた高校時代、そして13年間の下積み時代。これらすべての経験が、波瑠さんを強くし、深みのある演技ができる女優へと成長させたのです。
小学校時代に「人の悪口を言わない。人を陥れることはしない」と心に決めた波瑠さん。この信念は、いじめという辛い経験から学んだものでした。そして高校時代に「自分のレベルが低すぎる」と痛感した挫折は、女優として本気で向き合うきっかけとなりました。

現在の波瑠さんは、清楚で上品なイメージの人気女優として確固たる地位を築いています。インスタグラムも好評で、女優としては下積み生活が長く苦労人としても知られていることから、多くのファンに支持されています。
いじめから逃れるために選んだ芸能界で、波瑠さんは本当の居場所を見つけたのです。

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