お笑いコンビ「さや香」のボケ担当・新山士彦さんは、2022年のM-1グランプリで準優勝を果たし、一躍注目を集めました。クイズ番組での活躍も目立ち、高学歴芸人としての認知度も高まっています。
しかし新山さんの学歴には、華やかな経歴の裏に隠された挫折と葛藤の物語がありました。偏差値72の超進学校で野球部の4番打者を務めながら、第一志望の大学に不合格となり、滑り止めの大阪教育大学へ進学。そこで味わった挫折感が、彼をお笑いの道へと導いたのです。
この記事では、新山さんの小学校から大学までの学歴を時系列で整理し、なぜ彼が教師の道を諦めてお笑い芸人になったのか、そして相方の石井誠一さんとの学歴比較も含めて詳しく解説します。
さや香新山の学歴一覧:基本プロフィールと教育歴
婚活女性の言う「清潔感のある普通の男性」って、さや香の新山さんな気がする。吉沢亮ほどイケメンでなく、東大ほど高学歴でなく、大谷翔平ほど高身長高収入でもなく。会話が楽しく、でもちょっと変(見せ算)は許容範囲。婚活女性の理想をちょっと妥協すると新山さんになる。 pic.twitter.com/BhMj932KGb
— 六花 (@rikka__Ri) December 26, 2023
新山士彦さんは1991年10月7日生まれ、大阪府東大阪市出身のお笑い芸人です。身長177cm、血液型B型で、お笑いコンビ「さや香」ではボケを担当しています。
彼の学歴を整理すると、小学校と中学校は東大阪市内の公立校に通い、高校は大阪府立高津高校(偏差値72)、大学は国立の大阪教育大学教育学部を卒業しています。大学卒業と同時の2014年4月に相方の石井誠一さんと「さや香」を結成しました。
文武両道の学生生活
新山さんの学歴で特筆すべきは、大阪府内でもトップクラスの進学校である高津高校に進学しながら、野球部で4番打者を務めていたという文武両道ぶりです。京都大学や大阪大学への進学者が多数を占める環境で、彼は学業とスポーツの両方で結果を出していました。
しかし、高校卒業後の大学受験では第一志望に不合格となり、親の希望で滑り止めだった大阪教育大学に進学します。この「行きたくなかった大学への進学」という経験が、後に彼の人生を大きく変える転機となったのです。
家族構成とお笑いとの出会い
新山さんは両親と妹の4人家族で育ちました。興味深いことに、父親の親友の姉の夫が、NHK Eテレの人気番組「つくってあそぼ」に出演していたワクワクさんだったそうです。この遠い縁が、幼い新山さんにエンターテインメントへの興味を抱かせたのかもしれません。
小学生の頃から新山さんにはひとつの夢がありました。それはM-1グランプリに出場することです。当時から漫才への強い憧れを持っていた少年が、約20年後に実際にM-1で準優勝を果たすことになるのですから、人生とは不思議なものです。
さや香新山の小中学校時代:お笑いと野球に夢中だった幼少期

新山さんの出身小学校と中学校は、いずれも東大阪市内の公立校とされていますが、具体的な校名は公表されていません。しかし、この時期に彼の人生を形作る二つの柱が確立されていきます。それが「お笑い」と「野球」です。
小学校時代から少年野球チームに入団した新山さんは、運動神経の良さを発揮して野球に打ち込みました。中学でも野球部に所属し、スポーツマンとしての基礎を築いていきます。一方で、お笑いへの情熱も決して薄れることはありませんでした。
中学時代の新山さんに大きな影響を与えたのが、ダウンタウンの松本人志さんです。テレビ番組「ダウンタウンDX」を観てお笑いに深く興味を持つようになった新山さんは、次第に松本さんの大ファンになっていきます。
松本人志への熱狂的な憧れ
新山さん!!
きらきらしながら松本人志さんの話をするにーやんの写真を撮りました✨ツイッターさわるなと言われてひかえてます!!!
でもさや香がでてるから見たかった、、
受験受かるかなー😶@sayaka_niiyan pic.twitter.com/bvtFQfJTf1— すう (@susu__13) February 2, 2018
中学時代の新山さんの松本人志への憧れは、常軌を逸したレベルに達していました。書道の授業では「松本人志」と書いてしまい、好きな四文字熟語を聞かれても「松本人志」と答えていたといいます。四文字熟語ではないことなど、お構いなしです。
この熱中ぶりに父親も心配したようで、「お前の親は俺や!松本人志ではない」と釘を刺されたというエピソードが残っています。思春期特有の反抗心と、憧れの対象への没入が混ざり合った時期だったのでしょう。
人生を変えた
松本人志さんへの憧れは、単なるファン心理を超えて、新山さんの人生の方向性を決定づけるものでした。いつか自分も松本さんのような芸人になりたい。M-1グランプリに出場したい。この思いが、後の進路選択に大きな影響を与えることになります。
しかし中学生の新山さんは、まだお笑いの道へ進む決断をしていませんでした。優秀な成績と野球部での活躍を両立させ、次のステージである高校受験に向けて着実に準備を進めていたのです。
さや香新山の出身高校:大阪府立高津高校での文武両道の日々

中学卒業後、新山さんは大阪府立高津高校に一般受験で合格し、進学します。この高校は1918年創立の歴史ある府立校で、偏差値72という大阪府内でもトップレベルの超進学校です。
高津高校の進学実績は目を見張るものがあります。2023年度の主な進学先を見ると、京都大学10名、大阪大学31名、神戸大学35名、大阪公立大学50名という国公立大学への合格者に加え、同志社大学123名、立命館大学116名、関西大学166名と関関同立への進学者も多数輩出しています。
この高校に合格したということは、新山さんが中学時代に相当な学力を有していたことを示しています。野球部の活動と並行しながら受験勉強を進め、難関校に合格するだけの実力を備えていたのです。
偏差値72の超進学校で4番打者を務めた高校時代
今更だけどさや香新山さんQさまお疲れ様でした!
結果6位!凄い!
いざという時の勝負強さが全部上手くいってて、新山さんらしさが出てたな🎵
こういう時勝負強いのに「小学5年生より賢いの?」の時は何故か天然の新山さんが出てて、それもそれで可愛くて面白かった笑
この違いなんだろな?笑 pic.twitter.com/CG5r0ghl62— 杏奈@ (@Djb6uc9ATOb42CD) June 4, 2024
高津高校に入学した新山さんは、硬式野球部に所属します。そして驚くべきことに、この進学校の野球部で4番打者を任されるほどの実力を発揮したのです。
進学校の運動部は、一般的に練習時間が限られています。放課後の時間の多くを自習や受験勉強に充てる生徒が多い中、野球部員たちは限られた時間で効率的に練習を行う必要がありました。そのような環境で4番打者を務めたということは、新山さんの野球センスと身体能力の高さを物語っています。
ちなみに新山さんは阪神タイガースのファンだそうで、関西人らしい野球愛を持っています。高校野球で培った集中力と、チームプレーの経験は、後のお笑いコンビでの活動にも活きているのかもしれません。
高津高校は制服がなく、生徒の自主性を重んじる校風で知られています。学業に支障が出なければアルバイトも許可されており、自由な雰囲気の中で生徒たちは学業と部活動を両立させていました。新山さんもこの環境で、自分で考え行動する力を養っていったのでしょう。
松本人志への憧れが形になった文化祭漫才
高校時代の新山さんにとって、忘れられない経験がありました。それが文化祭での漫才披露です。高校2年生の時、3年生の先輩たちが文化祭で漫才をすることになり、野球部の先輩から「新山も出たら?」と誘われたのです。
中学時代から松本人志さんに憧れ、密かにお笑いへの夢を抱いていた新山さんにとって、この誘いは願ってもないチャンスでした。野球部の仲間とコンビを組んで文化祭のステージに立ち、漫才を披露したのです。
驚くべきことに、唯一の2年生コンビだった新山さんたちが、先生の審査で優勝を果たしました。この成功体験は、新山さんに大きな自信を与えたはずです。客席から笑い声が起こり、先生たちから評価される。お笑いの楽しさと達成感を、彼は初めて実感したのです。
お笑いは趣味の範囲だった
しかし興味深いことに、新山さんは高校生の全国大会「ハイスクールマンザイ」には出場しませんでした。本人曰く「恥ずかしくて出られなかった」とのことです。文化祭という学内の舞台では活躍できても、全国大会という大きな舞台に立つ勇気はまだ持てなかったのでしょう。この時点では、お笑いはあくまで趣味の範囲内だったのです。
高津高校には、ファッションモデルの三原勇希さんも在籍していました。新山さんの1学年上だった三原さんは後にモデルとして活躍しますが、当時から校内で目立つ存在だったのかもしれません。様々な才能を持つ生徒たちが集まる環境で、新山さんも自分の可能性を模索していたのです。
さや香新山の出身大学:大阪教育大学への進学と挫折の始まり

高校3年間を文武両道で過ごした新山さんは、大学受験に臨みます。目指したのは教師という職業でした。野球部での経験や、後輩を指導する喜びから、彼は教育の道に進みたいと考えたのです。
そして受験の結果、新山さんは国立の大阪教育大学教育学部に合格します。この大学は教員養成を主な目的とした国立大学で、偏差値は学科によって50から54程度です。大阪府内の教育界に多くの人材を輩出している実績ある大学です。
しかし、この合格には大きな問題がありました。大阪教育大学は新山さんの第一志望ではなく、滑り止めとして受験した大学だったのです。
第一志望に落ちた滑り止め大学での葛藤
新山さんの第一志望がどこの大学だったかは、本人から明言されていません。しかしインターネット上では、神戸大学や京都大学の教育学部ではないかと推測されています。高津高校の進学実績を見れば、これらの大学を目指すのは自然なことです。
第一志望に不合格となった新山さんは、浪人して再挑戦したいと考えました。しかし両親は反対しました。せっかく国立大学に合格したのだから、そのまま進学してほしい。親としては当然の願いです。
結局、新山さんは両親の説得に折れ、大阪教育大学への進学を決めます。しかしこの決断が、彼に深い葛藤をもたらすことになりました。行きたくない大学に通う日々は、想像以上に辛いものだったのです。
教師になるのが目標
大学に入学した当初、新山さんは教師になるという目標を持っていました。しかし、それは本当に自分が心から望んだ進路だったのでしょうか。高津高校という進学校の環境で、周囲が皆大学進学を目指す中、彼もまた「当然の進路」として教師を選んだのではないか。そんな疑問が、次第に彼の心の中で大きくなっていきます。
志望校ではない大学での生活は、新山さんからやる気を奪っていきました。授業に出席しても身が入らず、教員免許取得のための勉強にも熱が入りません。このままでいいのだろうか。本当にやりたいことは何なのか。自問自答の日々が続きました。
大学2年でお笑いの道へ:NSC入学の決断
大学2年生になった2011年、新山さんは人生を変える決断を下します。それは、吉本総合芸能学院(NSC)大阪校に入学することでした。お笑い芸人になる。中学時代から心のどこかで温めていた夢を、ついに実現させる時が来たのです。
NSC入学のための費用は、自分で貯めたアルバイト代から支払いました。親に頼るわけにはいきません。教師になるために大学に行かせてもらっているのに、お笑い芸人を目指すと言えば、当然反対されるでしょう。
新山さんは両親に嘘をつきました。「作家になろうと思っている」と。しかし、部屋に漫才の小道具が増えていくのを見て、両親はすぐに真実に気づきました。「せっかく大学に行ったのに…」と、がっかりした様子だったといいます。
お笑いを諦めない
それでも新山さんは、お笑いの道を諦めませんでした。志望校に落ちて、行きたくない大学に通う日々。その中で唯一輝いて見えたのが、お笑いの世界だったのです。NSCでの活動は、彼に生きる目的を与えてくれました。
NSC大阪校34期には、後に活躍する芸人たちが多数在籍していました。「エンペラー」「トニーフランク」「蛙亭」「隣人」などが同期です。彼らと切磋琢磨する中で、新山さんは芸人としての基礎を学んでいきました。
コンビ「オリオン」から「さや香」結成までの道のり
36歳で免許返納した、さや香の石井。 pic.twitter.com/Kh08IuVXs1
— りょち (@ryochiryochi_) November 30, 2025
NSCに入学した新山さんは、まず元「リルガーデン」のあそさんと「パリ」というコンビを組みました。しかしこのコンビは短期間で解散し、次にファイヤーサンダーの崎山祐さんと「オリオン」を結成します。
「オリオン」では、新山さんはツッコミを担当していました。現在の「さや香」ではボケを担当している新山さんですが、当初はツッコミの方が向いていると考えていたのかもしれません。あるいは、コンビの相性からツッコミ役を引き受けたのでしょう。
興味深いのは、新山さんがNSCの同期から高く評価されていたという事実です。多くの芸人が「新山とコンビを組みたい」と思っていたそうです。これは彼のセンスや人柄が、既にこの時点で周囲に認められていたことを示しています。
NSC卒業と解散
しかし「オリオン」もNSC卒業後に解散してしまいます。この頃、新山さんの中である考えが芽生えていました。それは「本当はボケをやりたい」という思いです。ツッコミも悪くないが、自分が前面に出て笑いを取りたい。そんな欲求が強くなっていたのです。
そこで新山さんは、今の相方である石井誠一さんに声をかけます。「ツッコミになって組まへん?」。石井さんは前のコンビでボケを担当していましたが、実はツッコミをやりたいと思っていたそうです。このタイミングの良さが、運命的な出会いを生みました。
さや香結成

2014年4月、大学を卒業した新山さんは、石井さんと正式に「さや香」を結成します。コンビ名の由来は響きが良かったからで、特に深い意味はないとのこと。ただし新山さんは冗談で「僕の初恋の人の名前です」と言っていた時期もあったそうです。
新山さんは大学を卒業していますが、教員免許は取得していません。大学2年生からお笑いに熱中し、教師になるという当初の目標は完全に消えていたのです。しかし、大学での4年間が無駄だったわけではありません。様々なコンビを組んで試行錯誤した経験、そして最高の相方との出会い。これらが彼の芸人人生の土台となったのです。
さや香新山と相方石井の学歴比較:対照的な学生時代
さや香(新山・石井)イケメン&高学歴コンビの”強い気持ち”が話題に!!ネタ動画も! https://t.co/Z7fBySvpdL pic.twitter.com/VSxREv2oz0
— caco (@caco1120) December 1, 2017
「さや香」の二人は、学歴という点では似たレベルにありながら、学生時代の過ごし方は対照的でした。この違いが、コンビとしての絶妙なバランスを生んでいるのかもしれません。
新山さんが大阪教育大学(国立、偏差値50〜54)出身であるのに対し、石井誠一さんは創価大学の出身です。創価大学は東京都八王子市にある私立大学で、偏差値は学部によって異なりますが、概ね40台後半から50台前半とされています。
石井誠一の出身大学と中高一貫校

石井さんの出身大学については、本人がメディアで明言を避けていた時期がありました。2023年2月の「ネプリーグ」出演時、出身大学を聞かれた石井さんは神妙な顔つきで「言えないです」と何度も答えたそうです。
この理由については様々な憶測が飛び交いましたが、創価大学が創価学会の創設者である池田大作氏によって開学された大学であることから、宗教的な報道を考慮して公表を控えていたのではないかと考えられています。ただし、石井さん自身が創価学会の信者かどうかは不明です。
石井さんは大阪市旭区の出身で、中高一貫校に通っていたことを明かしています。具体的な学校名は公表されていませんが、大阪市内の中高一貫校という条件から、いくつかの候補が推測されています。
部活は帰宅部
高校時代の石井さんは帰宅部で、部活動には参加していませんでした。この点は野球部で4番打者を務めた新山さんとは対照的です。しかし石井さんは中学時代まで地味なタイプだったものの、高校入学後は見事な高校デビューに成功したといいます。
もともと運動神経が良かった石井さんは、運動会や文化祭で活躍し、華やかでモテモテの高校生活を送ったそうです。また、保護者の前で漫才を披露した経験もあったとのこと。この点は新山さんと共通しており、二人とも高校時代にお笑いの舞台に立っていたのです。
対照的な学生時代を送った二人の相性
大学時代の二人も、それぞれ異なる道を歩んでいました。新山さんが大阪教育大学で教師を目指しながらもNSCに入学してお笑いの道へ進んだのに対し、石井さんは創価大学で公務員になるための勉強をしていました。
石井さんは大学時代、ダンスサークルに所属していました。イケメンでキレッキレのダンスを披露する石井さんは、かなりモテたのではないかと想像されます。現在もテレビ番組でダンスを披露することがあり、その実力は視聴者を驚かせています。
学歴面では新山さんの方が高偏差値の高校出身ですが、石井さんも決して学力が低いわけではありません。中高一貫校に通い、大学まで卒業しているという事実は、一定の学力と努力の証です。
役割分担
二人の学生時代の違いは、コンビとしての役割分担にも影響しているかもしれません。新山さんは超進学校で文武両道を実践し、競争の激しい環境で揉まれてきました。一方の石井さんは、ダンスサークルなど華やかな大学生活を送り、人とのコミュニケーション能力を磨いてきました。
ボケとツッコミという役割だけでなく、思考パターンや人生観も異なる二人だからこそ、多様な視点から漫才を作り上げることができるのでしょう。
学歴が新山のお笑いに与えた影響

新山さんの学歴を振り返ると、挫折の連続だったことが分かります。第一志望の大学に不合格となり、行きたくない大学に進学した。教師になるという目標も途中で放棄した。しかし、これらの挫折経験が、彼のお笑いに独特の味わいを与えているのです。
高津高校という進学校で培った論理的思考力は、漫才の構成力に活きています。ボケとツッコミの流れを緻密に設計し、計算された笑いを生み出す。これは頭の良さがなければできないことです。
また、野球部で4番打者を務めた経験は、プレッシャーの中で実力を発揮する精神力を養いました。M-1グランプリの決勝という大舞台で、緊張せずにネタを披露できるのは、高校時代に培ったメンタルの強さがあるからでしょう。
高学歴芸人としての立ち位置
近年、お笑い界では高学歴芸人が増加しています。京都大学出身のロザン、東京大学出身の田畑藤本やナイツ塙など、高い学歴を持つ芸人たちが活躍しています。
新山さんも偏差値72の高津高校出身という経歴から、高学歴芸人の一人として認識されています。クイズ番組に出演すると、その知識の豊富さで周囲を驚かせることも少なくありません。
しかし新山さんの場合、学歴を前面に押し出すタイプではありません。むしろ「滑り止めの大学だった」という挫折経験を正直に語る姿勢が、視聴者に親近感を与えています。完璧な高学歴エリートではなく、失敗も経験した等身大の芸人。この親しみやすさが、彼の魅力の一つなのです。
知的な漫才スタイルの源泉
「さや香」の漫才は、知的でありながら親しみやすいスタイルが特徴です。複雑な設定や言葉遊びを駆使しながらも、誰もが理解できる分かりやすさを保っている。このバランス感覚は、新山さんの学歴と人生経験から生まれたものでしょう。
進学校で学んだ論理的思考力、野球部で培ったチームワーク、大学での挫折経験、NSCでのコンビ変遷。これら全てが融合して、現在の「さや香」の漫才スタイルが完成したのです。
新山さんは教師にはなりませんでしたが、漫才を通じて多くの人々に笑いという教育を提供しています。学校の先生とは違う形で、彼は社会に貢献しているのです。
さや香・新山:今後の展望
本日のさや香のネタは居酒屋でした。
漫才中に二人の意見が食い違って揉めて若干殺伐した感じになるのリアルすぎて本当に面白い。なんで分からんねんみたいな顔をする石井くんぞくぞくしてしまう。
石井くん何度か次のくだりを言おうとしてるのに新山さんが遮ってめちゃ喋ってた。 pic.twitter.com/k0o0YkISBk— ナミ (@ykhnink) November 28, 2025
「さや香」は2014年の結成以来、着実にキャリアを積み重ねてきました。2015年と2016年のM-1グランプリでは3回戦止まりでしたが、2017年には決勝進出を果たし7位を獲得します。この時点で、二人の実力は業界内で認められるようになりました。
2020年には「第41回 ABCお笑いグランプリ」決勝進出、「第7回 NHK新人お笑い大賞」決勝進出と、賞レースでの活躍が目立つようになります。そして「第8回 歌ネタ王決定戦」では見事優勝を飾りました。
2022年12月のM-1グランプリでは、ついに準優勝という快挙を成し遂げます。優勝こそ逃したものの、決勝での漫才は多くの視聴者から高い評価を受けました。この準優勝により、「さや香」の知名度は全国区へと広がったのです。
M-1準優勝後、二人のテレビ出演は急増しました。バラエティ番組やクイズ番組で見かける機会が増え、特に新山さんは高学歴芸人として重宝されるようになります。一方の石井さんも、イケメン芸人としてファン層を広げています。
新山さん本人は「出るからには全部優勝できるように頑張っていきたい」とインタビューで語っています。M-1グランプリでの優勝という最高の目標に向かって、今も二人は切磋琢磨を続けているのです。
高津高校で文武両道を実践し、大学で挫折を味わい、NSCで相方と出会った新山さん。彼の学歴ストーリーは、決して順風満帆ではありませんでした。しかし、全ての経験が今の「さや香」を作り上げる糧となっています。
第一志望の大学に落ちたことは、当時の新山さんにとって大きな挫折だったでしょう。しかしその挫折がなければ、彼は教師になっていたかもしれません。そして「さや香」というコンビも、この世に存在しなかったでしょう。
人生に無駄な経験はない。失敗も挫折も、全てが自分を成長させる材料になる。新山さんの学歴と芸人人生は、そのことを教えてくれています。M-1グランプリ優勝という夢に向かって、彼らの挑戦は続きます。


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