SixTONESのメンバーとして活躍する松村北斗さんは、高校時代に2つの学校を経験し、さらに留年という挫折も経験しています。
しかしその経験が現在の彼を形作る重要な要素となりました。本記事では、松村さんの高校時代について、入学から卒業までの4年間を時系列で詳しく解説します。
松村北斗が最初に進学した杉並学院高校とは
もう松村北斗には限界まで
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松村北斗さんが中学卒業後に進学したのは、東京都杉並区にある私立の共学校・杉並学院高校です。
同校は1923年に創立された歴史ある学校で、かつては菊華高校という女子校でしたが、2000年に男女共学化し現在の校名に変更されました。
杉並学院高校の特進コースに一般受験で合格
松村さんが在籍していたのは特進コースで、偏差値は62と高い水準です。同校には特進コースのほかに文理コース(偏差値56)も設置されていますが、松村さんは一般受験で特進コースに合格しており、中学時代から高い学力を備えていたことがわかります。
一般的に芸能活動をしている生徒はAO入試や推薦入試を利用するケースが多い中、松村さんが一般受験を選択したことは注目に値します。これは本人の学力への自信と、学業に対する真摯な姿勢を示すエピソードといえるでしょう。
なぜ静岡から東京の高校を選んだのか
松村さんの出身地は静岡県島田市です。高校進学のタイミングで家族全員が東京へ転居しており、この決断には明確な理由がありました。
中学時代にジャニーズ事務所に入所した松村さんでしたが、静岡から東京への通いでは仕事の機会が限られてしまいます。「少しでも仕事を増やしたい」という本人の強い希望と、それを全面的にサポートする家族の協力体制があってこその上京でした。父親は松村さんのオーディション合格をきっかけに仕事を辞め、家族全員で東京への引っ越しを決断したというエピソードからも、家族の深い愛情と理解がうかがえます。
杉並学院高校での学校生活と苦悩
NHKさんさぁ、あんなにキラッキラの王子様、稔さんを松村北斗くんにやらせてさ、今後どうしたいわけ?「制服の松村北斗が好きなんだろぉ〜?」って言いたいわけ?まあ、制服は合ってるけど、違う、そうじゃないwww pic.twitter.com/XfPZZmbnhm
— 竹元勇子🦈(教授) (dolcevita) (@yutakemoto) October 4, 2022
中島健人との先輩後輩関係
杉並学院高校には、松村さんより2学年上にSexy Zoneの中島健人さんが在籍していました。同じジャニーズ事務所に所属し、同じ高校に通う先輩の存在は心強かったはずです。
中島さんは既にアイドルとして活動していたため、高校でも目立つ存在でした。その中で学業と仕事を両立させる難しさを経験していた中島さんにとって、後輩である松村さんの存在は共感できる部分が多かったようです。同じ境遇にある2人は当時から非常に仲が良く、様々な悩みを共有していたと考えられます。
友達作りに苦戦した高校1年生

意外なことに、松村さんは杉並学院高校での友達作りに苦労していました。本人のインタビューによれば、高校時代の友達は2人しかいなかったといいます。
「友人を作るのに苦戦したというか、一応友人って言っておける人を数人確保していたみたいな時代もあって。その気持ちが相手にも伝わり、ギスギスすることが多かったり、学校に行くことが楽しくないと思ったこともあります」と当時を振り返っています。
杉並学院高校には附属中学校があるため、持ち上がりの生徒が多く、高校から入学した松村さんは既に出来上がっているグループに入りにくかったのかもしれません。加えて、ジャニーズの仕事で学校を休むことも多く、クラスメイトとの関係を深める時間が十分に取れなかったことも影響していたでしょう。
進学校での学業と芸能活動の両立の限界
特進コースは大学進学を前提としたカリキュラムが組まれており、授業の進度も速く、課題も多い環境です。一方で松村さんは高校2年生の時にテレビドラマ「私立バカレア高校」で注目を集め、その後「黒の女教師」にもレギュラー出演するなど、俳優としての活動が本格化していました。
進学校での勉強と増えていく芸能の仕事、そして十分に築けない友人関係。これらの要因が重なり、松村さんは大きな壁に直面することになります。そしてついに、高校2年生の途中で重大な決断を下すことになりました。
堀越高校への転校と留年の真相
2月18日 卒業式🎓
*堀越学園高校
佐藤勝利・松村北斗ご卒業 おめでとう👏💕
仕事との両立 お疲れ様でした!
これからも頑張って下さい‼︎🌸congratulation🌸 pic.twitter.com/3eVjn8iXYB
— mana♡ (@yade77bt) February 18, 2015
出席日数不足による1学年下への在籍
松村さんは高校2年生の途中で堀越高校トレイトコース(偏差値37)へ転校しました。しかし、転校時には杉並学院高校での出席日数が足りていなかったため、堀越高校では1年生として在籍することになりました。
これは留年という形になりますが、正確には「転校に伴う学年の繰り下げ」です。同じSixTONESのメンバーである京本大我さんも堀越高校転校後に1学年下に在籍となっており、芸能活動と学業の両立を図る上での現実的な選択だったといえます。
なぜ堀越高校を選んだのか
堀越高校は芸能活動をする生徒の受け入れに積極的で、トレイトコースは芸能人やスポーツ選手など、特別な活動をする生徒のために設けられたコースです。授業時間や出席の扱いについても柔軟な対応がなされており、仕事との両立がしやすい環境が整っています。
松村さんにとって、進学校での厳しいカリキュラムよりも、芸能活動に理解のある環境で学業を続けることが最善の選択でした。この決断は挫折ではなく、自分の将来を見据えた前向きな判断だったのです。
1学年下に在籍することの心理的ハードル
見た目と異なり人見知りな性格の松村さんにとって、1学年下のクラスに入ることは相当な心理的ハードルがあったはずです。同い年の友人が2年生として過ごしている中、自分だけが1年生のクラスにいる状況は、プライドの高い10代の若者にとって簡単に受け入れられるものではなかったでしょう。
しかし松村さんはこの状況を真摯に受け止め、むしろ学業に力を入れることで自分の価値を証明しようとしました。この経験が後の彼の精神的な強さにつながっていると考えられます。
堀越高校での充実した3年間

学年トップの成績を獲得した努力
堀越高校に転校後、松村さんは勉強に本腰を入れました。本人が語るところによれば、「すごく勉強したら学年のトップになって、その後も頑張って高校時代は2回表彰された」とのことです。
松村さんの勉強法は、休み時間や移動中などの隙間時間を最大限に活用するというものでした。「赤信号で通路を渡れなかった時など、ガッカリするより、穴埋め問題なら2、3問できる時間があると考えた方がいい」という発言からは、時間を無駄にしない徹底した姿勢が伝わってきます。
下校時間や休み時間もひたすら教科書を読んでいたため、クラスメイトからは「リアル二宮金次郎」と呼ばれていたそうです。この努力が実を結び、堀越高校のパンフレットにも掲載されるほどの成績優秀者となりました。
佐藤勝利との同級生時代

堀越高校ではSexy Zoneの佐藤勝利さんと同級生になりました。佐藤さんは松村さんより1歳年下ですが、学年としては同じクラスに在籍していたことになります。
同じジャニーズ事務所の後輩が同級生になるという複雑な関係でしたが、2人は良好な関係を築いていたようです。芸能活動への理解がある同級生の存在は、松村さんにとって心強いものだったでしょう。
豪華すぎる同級生たち
松村さんの堀越高校時代の同級生には、後に活躍する多くの芸能人がいました。ファッションモデルの三吉彩花さん、乃木坂46の星野みなみさん、刈谷友衣子さん、岩崎名美さんなど、現在も第一線で活躍する面々が揃っています。
芸能活動をしている同級生が多い環境は、お互いの仕事への理解があり、松村さんにとっても居心地の良い空間だったと推測されます。
高校時代も続いた人見知り
学校を変えても、松村さんの人見知りな性格は変わりませんでした。堀越高校でも友達は多くなかったようで、当時のMYOJOのインタビューでは「友達作るつもりない」とまで発言しています。
「ひとりのほうが気楽に行動できる。むしろ教授と一緒にいる時間が長いかも。教授の部屋に入り浸って、お昼ご飯を一緒に食べたりしてるよ」という言葉からは、同年代よりも大人との交流を好む松村さんの性格がうかがえます。
ただし、これは人間関係を避けていたわけではなく、自分に合ったコミュニケーションのスタイルを見つけていたということでしょう。一人で行動することが好きな松村さんは、高校時代からすでに自分のペースを大切にする姿勢を貫いていました。
高校時代のジャニーズ活動と俳優デビュー
『秒速5センチメートル』、わたしはずっと俳優松村北斗を応援していたけど本作も素晴らしかった。コミュ障アラサー男子役なんて彼以外誰が演じられると言うのか。ラスト10分は泣けた泣けた。彼のあの声は演技者としての強みだと思う。美しい映像と子役〜10代〜30代への役者の見事なバトンタッチ。 pic.twitter.com/dIrRyl3Zr8
— sachie (@sachie) November 1, 2025
「私立バカレア高校」での注目
高校2年生だった2012年に出演したテレビドラマ「私立バカレア高校」は、松村さんの俳優キャリアにとって重要な転機となりました。このドラマはジャニーズJr.とAKB48のコラボレーション作品で、深夜枠にもかかわらず好評を博し、後に映画化もされています。
この作品で共演したメンバー(京本大我さん、ジェシーさん、高地優吾さん、森本慎太郎さん、田中樹さん)が後に「SixTONES」として正式にユニット化されることになります。当時は「バカレア組」と呼ばれて人気を集めました。
「黒の女教師」でのレギュラー出演
「私立バカレア高校」での演技が評価され、松村さんは榮倉奈々さん主演の連続ドラマ「黒の女教師」にレギュラーとして起用されました。このドラマの生徒役には千葉雄大さん、土屋太鳳さん、山崎賢人さん、広瀬アリスさん、杉咲花さん、中条あやみさんなど、後に人気俳優・女優となる面々が多数出演しており、まさに豪華キャストでした。
高校時代からこのような大型ドラマに出演していたことは、松村さんの俳優としての才能が早くから認められていたことを示しています。
仕事と学業の両立で多忙な日々
高校時代の松村さんは、ジャニーズJr.としての活動と俳優業、そして学業という3つの役割をこなす必要がありました。特に堀越高校転校後は学業にも力を入れていたため、自由な時間はほとんどなかったはずです。
それでも松村さんは弱音を吐くことなく、むしろ与えられた環境で最大限の成果を出そうと努力を続けました。この時期の経験が、後のSixTONESメンバーとしての活動や俳優としてのキャリアの土台となっています。
高校4年間を経て得たもの
今日は堀越高校の卒業式でしたね!
松村北斗くんや佐藤勝利くんの卒業です!!
おめでとう!!🌸
北斗くんは4年間の高校生活お疲れ様✨
本当におめでとう‼ pic.twitter.com/l8W4MwO3Dc— N (@Hokuto_Loove) February 18, 2015
挫折と努力が育てた精神力
松村さんの高校時代は、決して順風満帆ではありませんでした。友達作りの苦労、転校、留年という形での学年繰り下げ、そして多忙な芸能活動。これらの経験は、10代の若者にとって大きな試練だったはずです。
しかし松村さんはこれらの経験を通じて、困難に立ち向かう精神力と、自分のペースを守りながら目標に向かって努力する姿勢を身につけました。小学生時代に習っていた空手で培った「越えてもすぐに立ちはだかる新たな高い壁に立ち向かう精神力」が、高校時代の困難を乗り越える力になったのかもしれません。
学業への真摯な姿勢が培った知性

高校を4年かけて卒業したことは、一見すると遠回りに見えるかもしれません。しかし松村さんはこの期間を無駄にせず、むしろ学業に真剣に取り組むことで知性を磨きました。
堀越高校で学年トップの成績を獲得し、2度表彰されたという実績は、松村さんの努力の証です。この経験が、後の大学進学や俳優としての役作りにも活かされています。現在の松村さんが持つ知的な雰囲気や、深い役の理解は、高校時代に培った学ぶ姿勢の賜物といえるでしょう。
自分らしさを貫く強さ
高校時代の松村さんは、周囲に合わせようとして苦労するよりも、自分らしさを貫くことを選びました。友達が少ないことを気にせず、一人で行動することを好み、勉強や読書に没頭する。このスタイルは、一見すると孤独に見えるかもしれませんが、実は自分自身をしっかりと持っている証拠です。
現在の松村さんが持つ独特の雰囲気や、他のアイドルとは一線を画す個性は、この高校時代に培われた「自分らしさを貫く強さ」から生まれているのではないでしょうか。
まとめ
音駒高校排球部 副主将 松村北斗 pic.twitter.com/ACd8ZCwkUG
— ْ (@tinyprprhkt) November 23, 2025
松村北斗さんの高校時代は、杉並学院高校の特進コースへの入学から始まり、堀越高校への転校、そして4年間かけての卒業という、決して平坦ではない道のりでした。
杉並学院高校では偏差値62の特進コースに一般受験で合格し、高い学力を証明しましたが、芸能活動との両立の難しさから堀越高校への転校を決断しました。転校時には出席日数不足により1学年下に在籍することになりましたが、この経験を糧に学業に励み、堀越高校では学年トップの成績を収めています。
友達が少なく人見知りという性格的な課題を抱えながらも、自分のペースを守り、勉強と仕事に真摯に向き合った高校時代。この時期の経験が、現在のSixTONESメンバーとしての活躍や、俳優としての深い演技力の基盤となっています。
挫折を経験しながらも、それを乗り越えて自分の道を切り開いた松村北斗さんの高校時代は、多くの人に勇気を与えるストーリーといえるでしょう。


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