日本を代表する人気女優として活躍する広瀬すずさん。NHK朝ドラ「なつぞら」のヒロインや紅白歌合戦の司会など、輝かしいキャリアを築いてきた彼女ですが、その裏には小学校からバスケットボールに打ち込んだスポーツ少女時代、父親の病気による経済的困窮、そして芸能活動との両立のために通信制高校を選んだ決断がありました。
本記事では、広瀬すずさんの出身校や学歴を詳しく紹介しながら、バスケを諦めて女優の道を選んだ経緯や、「日本一忙しい16歳」と呼ばれた高校時代のエピソードを解説します。
広瀬すずの学歴と静岡県清水区出身としてのプロフィール
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広瀬すずさんは1998年6月19日、静岡県清水市(現在は静岡市清水区)で生まれました。本名は大石鈴華(おおいし すずか)で、愛称は「おすず」です。身長159cm、血液型AB型で、現在は女優、モデルとして活動しています。
広瀬すずを育てた土地と家族構成

広瀬さんの地元である静岡市清水区は、温暖な気候と自然に恵まれた地域で、特にサッカーが盛んなことで知られています。
もともと清水市として独立していましたが、2003年に静岡市と合併し、現在の清水区になりました。静岡県内でも観光地や漁港が多く、地元愛が強い人が多いと言われています。
家族構成は両親と兄、そして姉の広瀬アリスさんの5人家族です。父親と母親は高校の同級生で20歳前後で結婚したそうです。
また母親はかなり美人で、若い頃にスカウトされたこともあるとの情報もあります。兄は広瀬さんより5歳年上の一般人です。
そして4歳年上の姉・広瀬アリスさんも女優として活躍しており、姉妹そろって芸能界で成功を収めています。
広瀬すずの学歴
広瀬さんの学歴は、出身小学校が静岡市立清水高部小学校、出身中学校が静岡市立清水第六中学校、出身高校が通信制のあずさ第一高等学校です。
高校卒業後は大学などには進学せず、芸能活動に専念する道を選びました。
静岡市立清水高部小学校時代のバスケ少女とスポーツ万能の日々
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広瀬すずさんの出身小学校は、地元静岡市の公立校である清水高部小学校です。広瀬さんは出身小学校を明らかにしていませんが、インターネット上やツイッターにはこの小学校への在籍情報が多数あります。
小学校時代の広瀬さんは、非常に活発で「男の子っぽいノリ」の少女だったそうです。現在の清楚で可愛らしいイメージとは異なり、幼い頃は元気いっぱいの女の子でした。
意外にも子供の頃は姉のアリスさんとよくケンカをしたそうで、なお子供の頃は家族によく置いてきぼりにされて、たびたび大泣きしたというエピソードもあります。
初恋は小学校3年生の時だったとインタビューで明かしています。「小学3年生の時です。『これが好きって気持ちなのかな?』って思った相手がいました。でも、連絡先も知らないまま、中学生になる時に学校がバラバラになっちゃったんです。野球をやっていた子だったので、今でも不意に『まだ野球やってるのかな?』…って考えることがありますね」とNEWSポストセブンで語っています。
そして小学校時代の広瀬さんを語る上で欠かせないのが、バスケットボールとの出会いです。
小学校2年生の頃からバスケットボールを始めた広瀬さんは、姉のアリスさんがバスケをしており、チームの人数が足りなかったために誘われたのがきっかけでした。アリスさんが人数合わせのために、すずさんをゴールの下に立たせたことから始まったバスケットボールは、広瀬さんの人生を大きく変えることになります。
広瀬さんはバスケットボールのクラブに所属し、小学校6年生の時には東海大会に出場して4位という好成績を残しています。
所属したチームはもともとは弱小チームでしたが、広瀬さんら主力選手が成長したことや監督が交代したことから、地元では強豪チームに成長したとのこと。
ちなみに当時のバスケットボールクラブの監督は非常に怖く、何度も怒られたそうです。この厳しい環境での経験が、後の広瀬さんの粘り強さや努力する姿勢を育てたのでしょう。
また広瀬さんは対戦相手のチームのメンバーと数年間文通していたことも明らかにしており、バスケを通じて人間関係の輪を広げていました。広瀬さんは運動神経が非常によく、スポーツは全般的に得意で、「三ツ矢サイダー」のCMに出演した際には見事なキックボクシングの腕前を披露しています。
なりたい職業はレジ打ち
なお当時の広瀬さんのなりたい職業はスーパーのレジ打ちで、またプロのバスケットボール選手にも憧れていました。
この純粋な夢が、後に大きく変わっていくことになります。
静岡市立清水第六中学校時代の父親の病気と芸能界デビュー
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中学校は地元静岡市の公立校である清水第六中学校に進学しました。広瀬さんは出身中学校も明らかにしていませんが、インターネット上やツイッターにはこの中学校に在籍したという情報が多数あります。
姉の広瀬アリスさんもこの中学校の出身者ですが、4つ年上なので在校期間は重なっていません。またこの中学校の卒業アルバムの画像が流出したことで、本名が「大石鈴華」であることが判明しています。
バスケットに励む青春時代
中学時代も広瀬さんは小学生時代から続けていたバスケットボールに打ち込んでいました。部活動はかなり本格的で、チームもけっこう強かったとのこと。
また学校にはバスケするために行っていたと述べるほど、バスケットボールに熱中していました。中学時代の夏休みには、毎日のようにバスケットボール部の仲間たちとプールに行っていたそうです。
約8年間にわたってバスケットボールをプレーし続けた広瀬さんにとって、この競技は単なる部活動ではなく、人生の一部だったのです。
少女漫画が女優業の原点?
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加えて広瀬さんは中学時代に少女漫画にハマって、現在でも大ファンです。スポーツに打ち込む一方で、少女漫画を読んで感性を磨いていたことが、後の女優としての表現力につながっているのかもしれません。
広瀬家を襲った窮地
しかし中学1年生の時、広瀬さんの人生を大きく変える出来事が起こります。看板屋を営んでいた父親が脳卒中で倒れてしまい、経営していた工場も閉鎖されたのです。
一命は取り留めましたが、リハビリのために長期入院を強いられることになりました。
以降、実家は借金して生活するほど経済的に困窮し、土地や家なども手放すことになります。
この際の経緯について、「週刊大衆」が次のように報じています。「12歳の時、静岡県で看板屋を営んでいた父親が脳卒中で倒れて工場が閉鎖。すでにモデルとして活躍していた姉の広瀬アリスの稼ぎだけではやっていけず、家や土地を手放し、さらに借金まで抱えるようになったそうなのだ」。
この経済的困窮が、広瀬さんの芸能界入りの大きなきっかけとなります。中学2年生だった2012年8月、広瀬さんは「ミスセブンティーン」のグランプリに輝いて芸能界入りを果たしました。
このオーディションを受けたのは、姉のアリスさんが同誌の専属モデルを務めていたことが影響したと話しています。またオーディションの結果が出る1か月前から学校では大きな話題になっており、広瀬さんは学校に行くのが嫌だったとインタビューで話しています。
姉の出演イベントでスカウト

アリスさんが出演した同誌のイベントに母親と来場した際に、現在の所属事務所の社長に声をかけてもらったことがきっかけとなり、芸能事務所に所属しています。
当時は芸能界に興味がなかったことから芸能事務所入りには気が乗りませんでしたが、断ったらその事務所に所属している姉のアリスさんに「危険が及ぶ」と考えて事務所入りしました。
この決断の背景には、家族を助けたいという思いがあったことは間違いありません。父親の病気で経済的に困窮した家族を支えるため、そして姉に迷惑をかけないため、広瀬さんは芸能界という新しい世界に飛び込む決意をしたのです。
中学3年生でのバスケ引退と女優デビューの葛藤
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中学3年生の4月、広瀬さんは連続ドラマ「幽かな彼女」で女優デビューを飾ります。このドラマはSMAPの香取慎吾さんが主演した学園コメディドラマで、他にも生徒役として平祐奈さんや上白石萌歌さん、飯豊まりえさんや山本舞香さん、King & Princeとしてデビューすることになる岩橋玄樹さんや神宮寺勇太さんなど、後に売れっ子になる人物が多数出演していました。
バスケか芸能活動かの決断
しかしこの頃から仕事が忙しくなったことで、広瀬さんは大きな決断を迫られます。バスケットボール部を続けるか、芸能活動に専念するか。
結局、その年の6月にバスケットボール部を辞めることになりました。このことについて広瀬さんは進路ナビのインタビューで次のように語っています。
「中学2年生で芸能界デビューをすると、お仕事との両立が難しくなって、中学3年生の誕生日に辞めることになりました。中学生最後の大会にも出ることができず、それが心残りでした」。
小学校2年生から約8年間打ち込んできたバスケットボール。東海大会で4位という成績を残し、仲間たちと汗を流した日々。それらすべてを手放して芸能活動に専念するという決断は、14歳の広瀬さんにとって非常に辛いものだったはずです。
特に中学生最後の大会に出ることができなかったという心残りは、今でも広瀬さんの胸に残っているのでしょう。
またデビュー当初は辞めたいと思ったこともありましたが、「辞めたところで私には何も残っていない」と考えて、女優の仕事を続けています。
バスケを辞めてしまった以上、後戻りはできない。前に進むしかない。そんな覚悟が、広瀬さんを支えたのです。
ちなみに中学時代は映画などのオーディションに落ちることも少なくありませんでした。
意外にも広瀬さんは芸能界入りして以降、クラスの男子と距離感ができてしまってまったく話しかけられなくなったとインタビューで話しています。
芸能活動をすることで、普通の中学生としての生活が失われていったことも、広瀬さんにとっては寂しい経験だったでしょう。
なお芸能界に入るまでの広瀬さんの将来の夢は保育士でした。しかし父親の病気、家族の経済的困窮、そして姉への配慮から芸能界に入り、バスケを諦めて女優の道を選んだ広瀬さん。その決断が、現在の大成功につながっているのです。
あずさ第一高校での通信制課程と「日本一忙しい16歳」の高校生活
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高校は通信制のあずさ第一高等学校に進学しました。この高校は2004年開校の通信制高校で、本部は千葉県野田市にありますが、都内の渋谷や町田、立川、神奈川県の横浜や埼玉県の大宮などにもキャンパスを展開しています。
広瀬さんは出身高校を明らかにしていませんが、インターネット上やツイッターにはこの高校に在籍したという情報が多数存在します。
同校は登校日数や学習スタイルを選択できることで知られており、最低週1日の登校でも卒業可能です。
コースも色々と用意されており、大学進学だけではなく、音楽やダンス、声優などのプロを目指すことのできるカリキュラムもある新しいタイプの通信制高校です。
上京後の進学先と在籍有名人
広瀬さんは中学校卒業後は上京して、幅広く芸能活動をおこなうために同校に進学しました。
渋谷にもキャンパスを持っていることから、広瀬さんはこちらのキャンパスに通学していたようです。
ちなみに広瀬さんがこの高校に在籍した当時は、1学年上にジャニーズ事務所のアイドルグループ「King & Prince」の神宮寺勇太さんも在籍していました。
中学生の時からモデルとして活動し、さらには中学3年生の時に女優デビューしていたため、多くの仕事をこなすために全日制の高校ではなく、時間などかなり融通が利くこの学校を選んだのです。
姉・アリスと同居生活
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なお上京後は姉の広瀬アリスさんと同居しており、売れっ子になった後も同居生活を継続しています。
高校生でバスケは続けたのか?
中学校まではバスケットボールをおこなっていた広瀬さんですが、高校では仕事もあったことから部活動をおこなっていません。
また高校時代に女優として大きく躍進した広瀬さんですが、その多忙ぶりを進路ナビのインタビューに次のようにコメントしています。
「高校時代はほとんど仕事ばかりで、忙しい時にはあまり学校に行けませんでした。それもあって、文化祭などの学校行事にもあまり参加できなかったので、学校に行ける日はすごく楽しかったですし、癒やしの時間になっていました」。
ちなみに広瀬さんは高校1年生の時は「日本一忙しい16歳」と言われたほどの多くの仕事をこなしていました。
この年は1月2日から12月29日まで毎日仕事があったことを明らかにしています。元日と大晦日以外のすべての日に仕事があるという過酷なスケジュールは、高校生にとって想像を絶する忙しさだったはずです。
学生時代の後悔エピソード

広瀬さんは学校にあまり通学できなかったことから、「制服を堪能したかった」とも話しています。「あとはプライベートで制服を堪能したかったかなと(笑) お仕事ではたくさん制服を着ていますが、学校ではあまり着れなかったんです。普通に満員電車に乗って、今日は2時間目だるいとか、クラスメイトとたわいもないおしゃべりを楽しみたかったな」と進路ナビで語っています。
とは言え別のインタビューでは全力で高校時代を楽しんだと述べています。「私はお仕事との両立で、学校に行ける日が多くなかったので、いかに放課後などにみんなと同じことをして遊ぶかが重要でした。
メークして、スカートを短くしてみたいなこと、みんなこだわりがあって、全くそういうのが分からなかったんですけど教えてもらって、3年間『JK』というものをどれだけ楽しめるかというのが、毎日ありました」とクランクインで語っています。
高校時代の全国高校サッカー応援マネージャーと女優としての飛躍
広瀬すずが売れないデスメタルバンドのボーカルを演じる映画『一度死んでみた』
ライブでヘドバンする広瀬すずが尊く、役者魂も感じます。
思わず「DETH!!」って叫びたくなる楽曲にも注目!#映画好きと繋がりたい #広瀬すず pic.twitter.com/TZraG2y3Sl— とにかく映画好きの社会人 (@CL_movie_club) November 12, 2025
高校1年生だった2014年4月、広瀬さんは「全国高校サッカー選手権」の応援マネージャーに起用されます。
この応援マネージャーは人気女優の登竜門としても知られており、過去には堀北真希さん(2005年)、新垣結衣さん(2006年)、広瀬アリスさん(2010年)、川口春奈さん(2011年)、永野芽郁さん(2015年)など、錚々たるメンバーが名前を連ねています。
姉の広瀬アリスさんもこの応援マネージャーを務めており、姉妹で同じ役割を担うことになりました。
この経験を通じて、スポーツの魅力や選手の努力に対する理解を深めた広瀬さんは、自身がバスケットボールを諦めた経験とも重なり、特別な思いでこの役割を果たしたのでしょう。
ゼクシィガールの起用
広瀬すずちゃん全員で推活したい。 引き続き良い画像探すので、RTや❤をもらえたら励みになります#広瀬すず pic.twitter.com/GfrjzUOaG0
— 広瀬すず単推し (@suzutanoshi) November 5, 2025
同じ年には、若手女優の登竜門として知られる「ゼクシィ」のCMの7代目ゼクシィガールにも起用されています。
広瀬さんはこの応援マネージャーやゼクシィガールで知名度が上昇し、高校時代には続々と話題作のテレビドラマや映画に起用されていきます。
アカデミー賞受賞
特に映画「ちはやふる上の句」「下の句」(高校2年・3年生時に初主演映画)での演技は高く評価され、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、その年にもっとも活躍し将来の活躍が期待される俳優に贈られるエランドール賞も受賞しています。
このように高校時代は仕事で大忙しでしたが、広瀬さんは留年することなく無事に卒業しています。通信制高校という選択が、仕事と学業の両立を可能にしたのです。
大学に進学せず芸能活動に専念した理由と現在の成功
really been enjoying watching Hirose Suzu in films and dramas this year, so versatile💛#広瀬すず pic.twitter.com/dIXv3hWhW5
— Maggie⛅️ (@eatsleepkdramas) November 11, 2025
高校卒業後、広瀬すずさんは大学などに進学せず、芸能活動に専念する道を選びました。
高校を卒業後に出演した映画「ちはやふる-結び-」のインタビューで、「学生でなくなったことで仕事への意識も変化した」と述べており、大学などに進学していないことを本人も示唆しています。
CM・ドラマ出演に順風満帆

高校を卒業した年には、広瀬さんは「タレントCM起用社数ランキング」で年間1位となっています。
高校卒業時点で既に日本を代表する人気女優となっていた広瀬さんにとって、大学進学よりも芸能活動に専念する選択は自然な流れだったのでしょう。
その後も話題作の連続ドラマや映画に主役として起用され、押しも押されぬ人気女優となっています。
第100作を迎えるNHKの朝ドラ「なつぞら」のヒロインに抜擢され、また2018年12月のNHK紅白歌合戦には紅組の司会者として起用されるなど、日本を代表する女優としての地位を確立しました。
Youtubeで姉とコラボ
加えて2020年には所属事務所のフォスターがYouTubeに公式チャンネルを立ち上げて、姉の広瀬アリスさんとのコラボなどが話題になっています。
こちらのチャンネルでは「ドッキリ」などの企画ものが人気になっており、女優とは違う一面を見せています。
まとめ
全力で11月11日!! #広瀬すず pic.twitter.com/SA1ljQuX0n
— すずむ (@taniyan2010) November 10, 2025
小学校からバスケットボールに打ち込み、父親の病気で経済的困窮を経験し、大好きなバスケを諦めて女優の道を選んだ広瀬すずさん。
その選択と努力が、現在の輝かしいキャリアを築き上げたのです。


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